ラグビーW杯(ワールドカップ)フランス大会が8日(日本時間9日未明)、開催国フランス(世界ランク3位)と最多タイ3度の優勝を誇るニュージーランド(同4位)の大一番で開幕する。
今大会、勝敗から優勝の行方まで左右しそうなものが、危険なタックルに対するレッドカード。映像分析で詳細にチェックされ、出場停止を伴う一発退場に該当するか、厳格に判断される。日本代表(同14位)は1次リーグ初戦で10日にチリ(同22位)と対戦する。【取材・構成=松本航】
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レッドカードを防げ-。今大会、これが出場国の共通テーマとなりそうだ。8月12日、日本と1次リーグ(L)同組のイングランドはウェールズとのテストマッチに臨んだ。後半、主将のSOファレルが危険なタックルによるイエローカードで10分間の一時退場。その間に映像で再検証され、レッドカードに格上げされた。この反則の映像判定に関する取り組みは「バンカー」と呼ばれ、フランス大会でW杯初導入。試合進行のスムーズ化が狙いだが、同時に反則プレーの詳細分析が行われることになる。
レッドカードの影響は大きい。ファレルは4試合出場停止で、対象は1次L2戦目の日本戦に及ぶ。日本も7月からのテストマッチでリーチとラブスカフニが一発退場となり、3試合(リーチは後に2試合に軽減)出場停止。ラブスカフニも軽減の可能性があるが初戦チリ戦は出場できない。
近年、肩より上への「ハイタックル」は、安全性の観点から世界的に厳しく取り締まられている。日本も国内合宿で対策を共有。リーチは「まず自分が低くいくと大丈夫。(相手が低くかがんで当たった時も)最悪イエロー。レフェリーに見えていなくても、映像で全部見られている」と話す。特に2人で止める「ダブルタックル」の2人目が難しいとされる。激しさを失わず、退場のリスクを消す対応が、優勝の行方の鍵を握るかもしれない。




