<2009年7月6日付日刊スポーツ紙面から>

 柔道女子48キロ級で世界選手権(8月、ロッテルダム)代表の福見友子(24=了徳寺学園職)が「金づくし」で世界一を目指す。5日、男子90キロ級で同代表の小野卓志とともにプロ野球ロッテ-オリックス戦(千葉マリン)の始球式に登場。人生初のマウンドには素足で立ったが、グラウンドに入る寸前まで、福見の足元は黄金に輝いていた。「金メダルへの意欲を表した金色のサンダルです」。

 世界選手権出場決定後、新しいサンダルを探していた時に出会ったのが人気ブランド「ビルケンシュトック」の黄金サンダルだった。「(在庫がなくて)取り寄せてもらいました。1万8000円ぐらいです」と少々、高めの買い物となったが、身の回りの物から闘志を高めようとした。

 この日の始球式でも金づくしだった。花束を手渡してくれたのはWBC連覇を経験した渡辺俊介、打者役は大リーグ・ホワイトソックス時代にワールドシリーズ制覇した井口資仁、捕手役は06年WBCメンバーの西岡剛と世界一経験者がズラリ。初の世界選手権となる福見も「縁起がいいですね」と黄金パワーを感じ取っていた。【広重竜太郎】