東前頭11枚目の千代丸(23=九重)が、虫垂炎を抱えたまま秋場所に強行出場することになった。11日、東京・墨田区の九重部屋で、「とにかく幕内に残れるように、できる限り頑張りたい。場所が終わってから手術を受けます」と決意した。

 先週に下腹部の痛みを訴えて血液検査した結果、白血球の数値が平常値の倍以上だった。CT検査で虫垂炎と判明。医師からは速やかな手術を勧められたが、九重親方(元横綱千代の富士)と相談し、しばらくは投薬治療を続けて痛みを抑え、10月上旬に手術する。同10日からの秋巡業は全休するが、九州場所(11月9日初日、福岡国際センター)には間に合う見込みだ。

 筋肉や脂肪量が多く内視鏡手術が困難なため、切開手術となる。「先生には場所中にまた痛くなると言われたし、手術も初めてなのでちょっと怖い」と不安な表情で試練に挑む。