<水泳世界選手権:競泳>◇26日◇上海

 女子200メートル自由形予選で、日本人同士のスイムオフ(同タイムによる再レース)という珍事が起こった。6組の上田春佳(キッコーマン)が1分58秒74で泳げば、7組の伊藤華英(セントラルスポーツ)も1分58秒74の同タイム。しかも予選突破ラインの16位で並び、広いプールで日本人2人だけのマッチレースが行われた。結果は上田が1分58秒19で、1分58秒55の伊藤に競り勝った。16番目の席をつかんだ上田は「スイムオフなんて初めて。それが日本人同士なんて。でも日本記録保持者として負けられなかった」。敗れた伊藤は「スイムオフは運命だと思った。どっちが勝っても最後は握手しようということで、握手しました」とすっきりした表情で話した。