昨秋の東都大学リーグで創部61年目に初優勝し、明治神宮大会も制した立正大が6日、熊谷市の同大グラウンドで始動した。今秋ドラフトで上位候補に挙がる南昌輝投手(3年=県和歌山商)は、正月に和歌山に帰省した際、高校、大学の先輩となる西武西口と後援会のイベントで対面。「西口さんにはファンが寄っていた。そういう風にならないと」と、刺激を受けた。ベスト体重90キロをキープするため元日から体を動かすなど、プロ入り、リーグ連覇へエースの自覚は十分だ。

 4球団が集結したプロスカウトの評価は高く、日本ハム今成スカウトは「まだ伸びしろがある。1位で競合する程度まで成長する可能性がある」。3人態勢で訪れた西武鈴木編成部長は「今年の目玉の1人。全体的なバランスがいいイメージ。1位で間違いなく消える」。阪神中尾スカウトは「ボールに力強さがある。自由枠があるなら張り付かないといけないぐらいの選手」と、目を細めた。