阪神が連敗を2で止め、首位を守った。先発の高橋遥人投手(30)は、4月12日の中日戦(バンテリンドーム)から3試合連続完封で無傷の4勝目。3戦連続の完封勝利は、阪神では1966年(昭41)のバッキー以来、60年ぶりの快挙となった。

オール完封で開幕4連勝を決めた阪神高橋を支えているのは、強い忍耐力だ。

打線は球団ワーストの17三振を喫するなど、竜の若きエース高橋宏らに苦戦した。それでも粘り強く投げ続け、ゲームは0-0で進行。そして6回、高寺の先制2ランを呼び込んだ。

前回登板の4月29日ヤクルト戦(神宮)も攻撃陣が16三振を喫した。無傷4勝だった山野との投げ合いを制して初黒星をつけ、貴重な2点援護を守り切った。直近2試合の味方打線は計33三振。高橋宏も山野も好投手だけに野手陣は責められない。視点を変えれば、改めて高橋の無双ぶりを示す数字になる。

高橋は以前、こう語っていた。「勝っている場面までしっかり投げられるようにしたい。勝っている状態でマウンドを降りられるように」。キャリア最多の19試合に登板した19年は先発18回試合中に4度、イニングを完了できずに途中降板した。苦い教訓を胸に、辛抱強く最高の仕事を果たそうと意識。いつも打線を信じて腕を振り続けている。

ヒーローインタビューでは場内に笑いが起きる天然キャラだが、芯はがっちり。どんな強敵でも黙々と白球を投じる。【只松憲】

▼高橋が4月12日中日戦から3試合続けて完封勝利。3試合連続完封勝利は18年菅野(巨人)以来で、阪神では66年バッキー以来60年ぶり。左投手では65年金田(巨人)以来で、球団では初めてになる。高橋はすべて敵地での完封だが、52年のフランチャイズ制後、3試合連続完封がすべてビジターだったのは、59年幸田(大洋)66年渡辺泰(南海)に次いで3人目。

▼今季は初勝利も完封勝ち。シーズン1~4勝まですべて完封勝利は、43年森井(名古屋)69年江夏(阪神)に次ぎ57年ぶり3人目。過去の2人は4勝目までに黒星があり、オール完封勝ちでの開幕4連勝はプロ野球史上初めてだ。

▼阪神は17三振を喫するも白星。1試合(9回まで)の最多三振記録は22年4月10日オリックスまで過去4度ある19三振だが、阪神では過去6度あった16三振を上回る最多記録となった。ちなみに、17三振以上はプロ野球26度目になるが、その試合で白星は25年6月6日ヤクルト以来10度目と、4割近くは勝っている。