<都市対抗野球:七十七銀行(仙台市)3-2JR北海道(札幌市)>◇23日◇2回戦◇東京ドーム

 東北勢最後のとりでとなった七十七銀行(仙台市)が、JR北海道(札幌市)に3-2でサヨナラ勝ちし06年秋の社会人日本選手権以来、3年ぶりの全国勝利をものにした。主砲の高橋利信(34)が左ふくらはぎ負傷で欠場する中、打線が奮起。2度追いつく粘りを見せ、最後は1番古川洋平(29)の内野安打で、東北勢全滅を阻止するサヨナラ勝ちを収めた。

 常に先手を取られても、最後に笑った。9回裏2死二塁で打席は、7回に同点打を放った古川だった。カウント1-1からスライダーを強振。打球が横っ跳びの二塁手のグラブをはじき二塁走者の佐藤勇治(22)が頭から本塁に滑り込んだ瞬間、ナインは歓喜に包まれた。第3打席まで無安打だった古川は「最初は強引に引っ張ろうとしてしまいましたが、途中からセンター返しの気持ちに修正できました。先頭が出てバントして僕に仕事が回ってきただけ」と、つなぎの野球を強調した。

 精神的支柱のベテラン高橋の負傷欠場が、チームを一丸にさせた。8月上旬のJABA北海道大会で左ふくらぎを負傷して入院。この日は松葉づえでベンチ入りしたが、復帰を望むナインは「1つでも多く勝ち上がって打席に立たせたい」という思いが強い。

 若手も負けていない。入社1年目の7番・佐藤勇は2回裏1死一、二塁から中前打で社会人全国大会初打点。先頭打者の9回は中前打で出塁し、サヨナラのホームを踏んだ。創部30年目の全国初戦を白星で飾った村瀬公三監督(42)は「勝てて、いい経験ができた。1回勝ったので次はリラックスしてやれる」と28日の3回戦を見据えた。【佐々木雄高】