<練習試合:七十七銀行2-2東北福祉大>◇8日◇仙台市・東北福祉大球場

 七十七銀行は東北福祉大と引き分け、今季オープン戦6戦負けなしを継続させた。3回までに2失点したが、今春入社した大卒ルーキーたちが活躍。社会人初4番に座ったDH清野友仁(23=創価大)が8回表、2死から右翼越え同点本塁打を放ち、大学生相手に新社会人の面目を保った。

 七十七銀行が、今季チーム初公式戦になる日本選手権対象のJABA長野大会(23日開幕)に向けて、新オプションを試した。1-2と敗色濃い8回表2死。清野が左打席から振り抜いた打球は、起死回生の同点弾となって右翼フェンスを越えた。社会人初4番、初本塁打。3月下旬に入社式を済ませたばかりの清野は「打ったのはストレート。打った瞬間に分かりました。(大学生に)負けちゃいけないなと思っていました」と笑顔を見せた。

 創価大4年の昨春は、全日本大学選手権に4番打者として出場。2回戦で、この日と同じ東北福祉大戦で本塁打を放ち、4強入りに貢献した。この日3打数2安打1打点の清野は「新人だからと遠慮しないで、1年目から結果を残して上を目指したい」と意欲を見せた。

 東北福祉大OB5人が先発する中、今春卒業した6番舟田博紀(23)も後輩たちの前で1打点。社会人初先発になった大卒ルーキー松崎達也(23=中央学院大)も9安打は許したが、6回2失点の粘りを見せた。今年からチームを指揮する上野尚文監督(40)は「まだメンバーは固定していない。いろいろな経験をして次に生かしてほしい」と新戦力に期待した。【佐々木雄高】