東京新大学野球連盟、流通経大のコーチに、プロ通算169勝(158敗)を誇る元巨人高橋直樹氏(65)が就任したことが12日、分かった。9日付で日本学生野球協会から、元プロ野球関係者特別審査での資格認定者として認められ、大学の指導者就任が可能になった。背番号は「53」。

 高橋氏は津久見高(大分)-早大を経て、67年ドラフト3位で東映フライヤーズに入団した。73年の近鉄戦では打者27人でのノーヒットノーランを達成。81年には江夏豊氏(61)とのトレードで広島に移籍し、西武、巨人と18年間の現役生活を送った。引退後は横浜投手コーチ、ロイヤルズ投手コーチを務め、大リーグ解説者としても活動してきた。

 流通経大は同リーグ1部春秋通算28度の優勝を誇るが、07年秋を最後に優勝から遠ざかっている。昨年は春2位、秋3位に終わり、元ノーヒッター高橋氏に投手陣再建を託した。今季初戦となった10日からの第2週は、共栄大に連勝して勝ち点1を挙げた。17日からは昨秋王者、創価大との大一番を迎える。12日は休日だったが、13日から高橋コーチのもと、練習を再開する。