<高校野球春季東海大会:常葉学園菊川6-5静岡>◇26日◇決勝◇三重・四日市球場

 センバツ16強の常葉学園菊川(静岡1位)が5度目の出場で初優勝した。

 1回1死二塁から3番遠藤康平内野手、主将の4番松木大輔捕手、5番大西優輝内野手(すべて3年)の3長打で3点を先取。直後に追いつかれたが、5回に無死一塁から遠藤が今大会3本目となる高校通算12号本塁打を左翼芝生席にたたきこみ勝ち越した。なおも1死一、三塁から7番花堂力斗外野手(3年)も右翼へ適時打。守っては堀田竜也投手(3年)が、12安打を浴びながら5失点完投と粘った。

 センバツで大会第1号を放った桑原樹内野手ら2年生は「気合が足りない」(森下知幸監督=52)として、県大会からメンバー外。センバツで補助要員などを務めた3年生が代わりに活躍し、春の東海初勝利から一気に頂点まで駆け上がった。森下監督は「こんな風になるとは思っていなかった」と、戦力ダウンの中での快進撃に驚いた。