あくまで軸はストレート! 阪神藤浪晋太郎投手(21)が今日29日ヤクルト戦(神宮)で今季初先発する。いきなり昨季セ・リーグを制した強力打線と相対するが、大黒柱らしく投球スタイルは不変。直球を中心とした配球をイメージし、昨季4勝0敗と圧倒したツバメ打線の返り討ちに向かう。この日は甲子園で投手指名練習に参加し、最後の準備を整えた。
ブラスバンドと大歓声の交錯が遠い世界に思える。高校野球センバツ大会が開催されている甲子園球場から、わずか20メートル。室内練習場の静けさがピリリとした空気を作り出す。本番モードに突入した証しに、藤浪は取材対応中も厳しい表情を崩さなかった。
「昨日のブルペン投球も良かったし、しっかり調整できた。あとは調整してきたことをしっかり試合で出せるか、ですね。(チームは)最初は負けたけど2つ勝って、いい形の野球で来ている。自分も乗っかるというか、(流れを)崩さないようにしたい」
準備に悔いはない。オフ期間中に体重を4キロ以上増やし、直球の力強さには手ごたえをつかみつつある。実戦では目の前の結果に左右されず、カーブやチェンジアップを使った新しい配球も試してきた。投球の幅をさらに広げ、今日29日ヤクルト戦で4年目の初マウンドに上がる。
「打線がいいチーム。打ち出したら止まらなくなるので、ランナーを出さないことですね。(配球は)状況にもよりますけど、真っすぐ中心になるのは間違いないでしょうね。真っすぐがなければ自分のピッチングは成り立たないので」
王者ヤクルトは開幕から3連敗中。とはいえ、3番山田の打率3割6分4厘を筆頭に2番川端は打率3割5分7厘、4番畠山3割3分3厘、5番雄平3割8厘と主軸は好調をキープしている。藤浪は「嫌ですね、逆に。(連敗で)気合を入れてくるでしょうし」と警戒した上で「あまり考えないようにしたい」と自然体を強調した。
「フラフラ風に乗って1発というのも、ありえなくない。できるだけ走者を少なくできればと思います」
昨季はヤクルト戦6試合先発で4勝0敗。14年シーズンから黒星を喫していない。被打率5割7分1厘と苦戦したデニングも退団した。狭い球場で強力打線と対戦するが、深く考えすぎる必要はないのかもしれない。6連戦の初戦。「1人でも多くの打者を打ち取れるようにしたいですね」。威風堂々と、藤浪スタイルで16年を開幕する。【佐井陽介】



