オリックスは本拠地開幕ロッテ戦に競り負けたが、ドラフト1位ルーキーの吉田正尚外野手(22)がまた打った。開幕からの試合連続安打を「6」に伸ばした。173センチの小さな強打者が、81年巨人原、01年西武佐藤友が持つドラフト制後の新人記録に並んだ。

 「しっかり振り切った。内容が良くなくても、Hランプがつけばうれしい。毎日1本は打ちたいと思っているので」。開幕戦から起用され続けている1番で、さっそく1回だ。涌井の高めスライダーに詰まりながらも左前に落とした。持ち味のフルスイングの分だけ、内野の頭を越えた。

 6歳で野球を始めた時から小柄だった。小学校卒業時には身長148センチしかなかった。それが「小さくても遠くに飛ばしたい」との反骨心につながった。野球経験のない父正宏さん(57)の教えは「思い切り振りなさい」とシンプル。その言葉を胸に、ずっとフルスイングを貫いている。

 7回には1死二、三塁で三塁強襲のゴロ。高浜の失策を誘い、一時は同点となる糸井の適時二塁打につなげた。ここまで27打数8安打。初めて打率3割を下回ったが、必死に食らいつく姿は共感を呼ぶ。初披露となった本拠地で、ファンの声援も大きかった。

 試合は8回、佐藤達が鈴木に決勝ソロを許して悔しい負け。再び単独最下位となったが、福良監督は吉田正については「打ったね。明日も打ってもらいましょう」と目を細めた。新記録の一打は、勝利に花を添えたい。【大池和幸】

 ◆吉田正尚(よしだ・まさたか)1993年(平5)7月15日、福井県生まれ。昨年ドラフト1位でオリックス入団。敦賀気比で2度甲子園出場。高校通算52本塁打。青学大では1年春から出場し、昨秋東都大学リーグ2部3冠王。173センチ、80キロ。右投げ左打ち。

 ▼ルーキー吉田正が6試合連続安打。新人が開幕戦から6試合連続安打は01年佐藤友(西武)以来、15年ぶり。ドラフト制後(66年以降)では81年原(巨人)01年佐藤友に並ぶ記録となった。ドラフト制以前では62年青野(東映)が開幕戦から8試合連続安打をマークしているが、吉田正はどこまで伸ばせるか。