楽天は「2番中堅」で今季初スタメンの聖沢諒外野手(30)が、打線爆発の起爆剤となった。1点を追う3回、1死から岡島の適時三塁打で同点とし、聖沢が中前へ勝ち越し適時打を放った。この回一挙5点を奪った打線は勢いに乗って今季最多の17安打、15得点で西武に圧勝し、3連勝を飾った。聖沢は左翼に回った9回の守備では大飛球を好捕し、攻守で勝利に貢献した。先発した塩見貴洋投手(27)は7回2失点で今季初勝利をマークした。昨季は最下位に沈んだが、開幕から投打に好調で快進撃が続く。
聖沢が今季初スタメン起用の期待にこたえた。1点差の3回、岡島の三塁打で1-1の同点とし、1死三塁。西武先発十亀の真ん中に甘く入った135キロ直球を中前にはじき返し、勝ち越した。聖沢のバットが一気に試合の流れを変え、この回5得点で逆転。試合後にはヒーローインタビューのお立ち台に立った。
聖沢 使ってくれた監督やコーチに恩返ししたいと思って、打席に入りました。嶋さんと岡島がつないでくれた勢いに乗ることができたと思います。結果として勝ち越し打になってうれしいですし、初スタメンで1本目のヒットが出てホッとしています。
昨季、西武投手陣には49打数7安打、打率1割4分3厘と苦手だったが、首脳陣の期待を意気に感じ、グラウンドに立った。しっかり準備もしてきた。昨年は右肩の開きが早く、スイングが波打つ打席が多かった。「トップの位置を深くして、手打ちにならないようにする」。オープン戦で17打数3安打と不調も、信念を持ってバットを振り続けた。礒部打撃コーチは「バッティングの状態はずっといい。彼なりに取り組んできて、チャンスで結果を残せば自信になる」と目尻を下げた。
守備でも存在感を見せた。左翼に回った9回1死一、二塁のピンチで、秋山の左中間へ打球をスライディングキャッチした。外野手連続守備機会無失策927の日本記録保持者が、本領を発揮した。今季はドラフト1位ルーキーのオコエらの台頭も目立つが、聖沢は「ポジションを奪うためのアピールだと、精神的につらくなる。やるべきことをしっかりやってアピールしたい。走攻守で持ち味を発揮していきたい」。チーム内の競争意識が快進撃を支えている。【田口元義】



