今季限りで退任するソフトバンクの秋山幸二監督(52)は、3年ぶりの日本シリーズを前に自然体だった。

 「一試合一試合、どう勝つかを考えてやった」というリーグ戦、CSと同様に「日本シリーズも1試合目から、どう勝つかを考えたい。その積み重ねで、日本一を取れれば」と普段通りの戦い方を強調した。

 監督自身にとって、甲子園での日本シリーズは、現役だった1985年以来。当時を思い出すように「土が違うな」とグラウンドを踏みしめた。

 最後の花道を飾りたい選手らは、少し肌寒い空気の中で全体練習を行った。監督がポイントに挙げる先発として、先陣を切るスタンリッジも短い距離のダッシュなどで最終調整。昨年まで在籍した古巣との対戦は、甲子園で完封勝利を挙げた6月9日以来。CS第5戦の先発から中5日で臨む右腕は「初戦を任せられたのは光栄。いつも通りにストライクを先行させ、自分の投球をしたい」と意気込んだ。