ソフトバンク王貞治監督(67)が3月31日、昨オフに左手首手術を受け、2軍調整中の小久保裕紀内野手(36)を、4月9日のオリックス戦(福岡ヤフードーム)から1軍に復帰させる意向を示した。王監督はこの日、小久保の復帰に関して「明日からは守備にも入るでしょ。試合感覚もあるし、(1軍合流は)千葉から戻ってからと考えてます」と週明けの合流を示唆。8日オリックス戦は熊本で開催されるだけに、翌9日に本拠地ヤフードームで“今季開幕戦”を迎えさせる見込みだ。

 小久保の復帰で、守備の新布陣も形成される。小久保は今日1日のウエスタンリーグサーパス戦(雁の巣)から「一塁」の守備につく予定。左手首の負担も考慮し、小久保は本職の三塁ではなく、当面は一塁か指名打者での出場が中心となりそうだ。そこで浮上するのが、松中の「左翼」出場だ。王監督は「交流戦もあるし、松中もレフトの準備はしている。交流戦では守らなきゃいけないんだから。気分転換にもなる」と交流戦を見据え、左翼で起用するプランも披露した。

 松中は開幕から「4番指名打者」で出場し、打率2割6厘、2打点で、42打席ノーアーチと低空飛行が続いている。「何かきっかけがあればね。いろいろ考えて受け身になってる。3回に1回打てばいいと気楽に考えればいい。打てなくても落ち込まず、本塁打を打っても余韻に浸らず、切り替えないと」。王監督は精神的にも落ち込みがちな松中への刺激剤として、左翼出場を検討しているようだ。

 5番小久保が復帰すれば、リーグワーストタイの3本塁打と王監督が破壊力不足を嘆く打線にも厚みが増す。「本来はこっちにいる選手なんだから。小久保が戻ってくることで松中と競い合ってくれたらね」。先発の和田も今日1日から1軍に合流。首位固めに向け、ソフトバンクが本来の戦力を整え始めた。【中村泰三】