<セCS第2ステージ:巨人3-4中日>◇第1戦◇22日◇東京ドーム

 中日井端弘和内野手(33)がスーパープレーで絶体絶命のピンチを救った。同点の8回1死満塁の場面。前進守備の井端が代打高橋由の二塁ベース寄りのゴロをグラブを伸ばし捕球。「ホームに送球してもセーフになる」と瞬時に判断し、そのまま二塁へ走ってベースを踏んだ。さらにクルリと体を反転させ一塁に好送球し、併殺を成立させた。「オレは地味だから」という守備の職人が試合の流れを変える好プレーを演じた。

 併殺崩れで1点勝ち越される場面で、井端は「ただ確実なプレーを選択しただけ。あれは常に頭に入れているプレーだから」と平然。落合監督は「あれしかないよ。ホームに投げたら間に合わない。あれが長年レギュラーを張っている選手の動きじゃないですか」とほめた。