<阪神3-1巨人>◇30日◇甲子園
巨人の優勝マジックが消滅した。先発の高橋尚成投手(34)が1-1の5回、阪神金本知憲外野手(41)に決勝の中前適時打を打たれ、打線は相手と同じ7安打こそ放ったが適時打が出ず1-3で敗れた。これで阪神には4カード連続の負け越しとなった。27日に点灯したマジックは25で消え、降雨ノーゲームで4ゲーム差となった2位中日の自力優勝が復活した。
巨人が「虎アレルギー」に苦しんでいる。初回に3安打を集中させながら坂本の走塁ミスも絡んで無得点。その後も淡泊な攻めで阪神下柳の好投を助け、完敗した。阪神にはこれで4カード連続の負け越し。27日に点灯した優勝マジックも消滅し、原監督は「攻撃が淡泊でしたね。打線がなかなかつながらない」と首をかしげた。
阪神に勝てない原因ははっきりしている。カードの初戦で能見(巨人戦4連勝中)にやられ、主導権を握られてしまう。伊原ヘッドコーチは「能見をたたかないから負けるんだ」。さらに、クライマックスシリーズ(CS)進出の可能性を残す阪神のモチベーションの高さも挙げ「CSがなけりゃ秋風が吹いてるはずなのに。いい制度ができたもんだよ」と苦笑いした。
5番亀井のスランプも深刻だ。初回2死一、二塁の先制のチャンスで一塁ゴロに倒れるなど4打数ノーヒット。23日のヤクルト戦(神宮)の第3打席の右前打を最後に、8月に入ってから神懸かり的な活躍を見せてきた「亀様」のバットから快音が消えた。28打席ノーヒット。もがき苦しんでいる亀井は「いろいろ考えてやってるんですけど、考えすぎてもしょうがない。とにかく自分を信じてやっていくしかないです」と必死に前を向いた。
しかし、トータルで見れば充実した1カ月間を過ごした。ナゴヤ、甲子園の敵地6連戦を4勝2敗で乗り切り、8月の月間成績は17勝7敗1分け。苦しい夏場に貯金を10も増やした。自民党が大敗して政権交代の決まったこの日、マジックは消えた。だが2位中日とのゲーム差はまだ4もある。原監督は「まだまだ振り返る必要はないけれども、いい形で9月を迎えられるということ」と、ラストスパートへの手応えを口にした。【広瀬雷太】
[2009年8月31日9時12分
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