ポスト・アッチソンはクルーン超えの160キロ右腕だ。阪神南信男球団社長(54)が7日、新外国人としてフアン・モリーヨ投手(26=ツインズ)の獲得を進めていることを明かした。ウィリアムスとアッチソンが退団したチームは外国人で中継ぎ投手2人と先発投手の補強に動いていた。中継ぎ右腕の候補をモリーヨに絞り込み、獲得を目指すことになった。

 南球団社長は「モリーヨは候補の1人で作業を進めている」と話した。シーズン中から注目していたドミニカ共和国出身の選手で、現在も同国のウインターリーグでプレーしている。

 最速167キロをマークした剛速球が武器。今季は3Aロチェスターで46試合に登板、67イニングで87三振を奪ったパワー投手だ。一方で51四球を与えたように、制球面に難がある。資料ビデオを見たという真弓監督は「クルーンの記録(162キロ)を抜くほど球が速い」と夢の数字を描きながら「制球が悪いのをどれだけ修正できるか」と獲得後の矯正を念頭に置いた。

 現在のチーム内には抑えの藤川以外に速球で勝負できるような豪腕がいない。モリーヨ獲得を進めるとともに、左腕中継ぎと先発投手の外国人もリストアップを急いでいる。

 [2009年11月8日10時47分

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