横浜清水直行投手(34)が、打力アップを目指す。4日、八王子市内のセガサミー球場での自主トレを公開。新天地で迎えるシーズンに「いろいろな期待をされて横浜にきた。成績を残すための原動力になる」と改めて飛躍を誓った。

 マイペースを貫く11年目のベテランにも、1つ不安がある。バッティングだ。「セは打席に入って、またマウンドに上がる。リズムが狂う心配もある」。パ・リーグ時代は味方攻撃中に肩慣らしができたが、塁上や打席から直接マウンドへ向かうケースも出てくる。打撃でリズムを崩すと、投球にも影響を与えかねない。

 入団会見で宣言した「番長(三浦)よりも多く投げる」の実現へ、打撃も軽視できない。交流戦が始まった05年以降33打数3安打だが、報徳学園では3番も打った。忘れかけた感覚を呼び戻すため「横浜には村田、内川のWBC選手がいる。ただで教えてもらえるのはおいしい。自分が打って勝てば格好いい」とキャンプでは質問魔になる。打力が向上すれば自分を助けることにもなる。投げ続けるためにも、清水は打つ。【鈴木良一】

 [2010年1月5日9時6分

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