新ローテでG戦3連勝や!

 阪神は13日からの巨人3連戦(東京ドーム)に今季初めてローテーションを変更して挑む。1戦目は能見篤史投手(30)、2戦目の久保康友投手(29)に続き、3戦目はケーシー・フォッサム投手(32=カブス3A)が来日初先発することが濃厚だ。

 15日の東京ドームで、メジャー40勝左腕がベールを脱ぐ。開幕を2軍で迎えたが、ウエスタン・リーグで2試合に登板し11イニングを2失点と、ここに来て調子を上げてきた。この日は練習を行わなかったものの東上。山口投手コーチは「いかせるなら先発。(本人は)調子がよくなったと言っていた」と、前回1日巨人戦で2回4失点と炎上した小嶋に変わる先発として期待を掛けた。

 3戦目に勢いをつけるためにも、大事な初戦を託されるのは能見だ。現在、巨人戦5連勝中。6日の巨人戦(甲子園)でも、7回7安打4失点(自責点2)で勝ち投手になり、Gキラーぶりは健在。井川、下柳、福原らに並ぶ6連勝、さらには故・小林繁氏が持つ8連勝も目前に迫ってきた。モチベーションは自然と高まる。この日、甲子園の室内練習場で調整。巨人は1番坂本、2番松本の「サカマツ」コンビが好調だが、特別な意識はない。「1人、1人をしっかり粘っていけばなんとかなる。なるべく失点を少なくしていきたい」と言い切った。

 チームは借金を完済し5割復帰。前回1勝2敗と負け越したライバルに、能見がさらなる苦手意識を植え付け、新戦力フォッサムが初モノを苦手とする巨人を倒せば、再浮上がはっきりと見えてくる。【鎌田真一郎】

 [2010年4月13日11時30分

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