阪神金本知憲外野手(42)が、得意の地方球場でメモリアルアーチを狙う。20日の横浜戦(横浜)で今季7号を放ち、プロ通算450号本塁打に王手をかけたアニキ。22日からの広島2連戦(米子)は、得意とする地方球場での開催とあって、一振りにかける「代打稼業」でも大きな期待が寄せられる。

 21日、チームは東京から空路米子入り。現地に到着後、チームは若手主体の指名練習を行ったが、金本はチーム宿舎で右肩のリハビリに努めた。リーグ戦が再開し、再び代打での出場に集中する金本について、和田打撃コーチは「もともとは4打席立つ選手。代打に慣れるという感じの選手じゃないし、代打は難しいと思う。ただ、桧山に(代打の)調整の仕方を聞いたり見たりと努力している」と絶大なる信頼を寄せた。打撃の状態についても「悪くないと思うよ」と、期待の大きさを示した。

 450本塁打を放てば、史上12人目の快挙となる。そんなアニキを、データが後押しする。ここまで現役最多の33球場で本塁打を記録しているが、05年から07年にかけ米子で3戦連発も記録した。プロ通算400号のメモリアル弾を放ったのも、地方球場の富山。しかも相手は今回と同じ古巣広島戦だ。チームは首位巨人に3・5ゲーム差。アニキの1発で、追撃態勢を固める。

 [2010年6月22日11時2分

 紙面から]ソーシャルブックマーク