<日本シリーズ:ロッテ3-4中日>◇第4戦◇3日◇千葉マリン

 中日森野将彦内野手(32)が意地の猛打賞をマークした。1回に右翼線に二塁打を放つと、4回にはレフト前の当たりがダイビングキャッチを試みた左翼清田のグラブを直撃。打球がコロコロと転がる間に三塁に駆け込み、和田の適時二塁打でホームを踏んだ。8回にも右翼線への二塁打を放った。

 これで日本シリーズは7本目の安打。第2戦で爆発した以外は低調な打線の中で孤軍奮闘の活躍だ。

 あきらめるわけにはいかなかった。選手会長として迎えた今季はチームの勝利とファンサービスの両立を目指して苦心した。ナゴヤドームに目安箱を設置して営業側との話し合いの機会を持ち、ファンサービスを実現させてきた。日本シリーズ開幕前日の10月29日には「技術うんぬんじゃない。あとは気持ちだけ」と闘志をあらわにした。日本一という究極の“ファンサービス”を提供するためにも、ロッテに連敗して王手をかけさせるわけにはいかなかった。

 延長での死闘を終えるとフーッとため息をついた。「1つ勝つのは大変ですね。やっぱり」。疲労感は、心地良い勝利の余韻でかき消された。

 [2010年11月4日10時40分

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