内川さん、勝負です!

 広島天谷宗一郎外野手(27)が、球団が獲得に乗り出している内川聖一内野手(28=横浜からFA)にチャレンジする。21日は広島市内で行われたイベントに参加。入団が実現すれば、ライバルになり「外野手なので意識します」と発奮材料に変える意気込みだ。来年1月にはソフトバンク川崎と合同自主トレを実施予定。打率3割&レギュラー定着を狙う。

 ハードルが高ければ、飛び越える充実感も違う。今季、開幕3番を張りながら不振に終わった天谷は、すでに2011年へのビジョンを描いている。前日20日に日南秋季キャンプを打ち上げたばかり。レギュラー奪取、打率3割台到達が新たなノルマとなる。

 「外野手は打ってナンボですから。(守備のいい広瀬)純さんや赤松さんがいるし、そこで勝負しないといけない。内川さんも入る可能性があるわけですし」

 今季は打率2割4分5厘にとどまり、ベンチを温める日も多かった。球団が獲得を狙う内川の名前を自ら出して、危機感をあらわにした。内川は内野手登録だが、今年は72試合、外野で出場。新加入すれば、外野の一角を狙う天谷にとって最大のライバルだ。「外野手なので意識はします。自分のことをすれば、何とかなる」と意気込んだ。

 今年、合同自主トレを行っている小窪らとともに食事をした縁もある。08年に右打者史上最高打率(3割7分8厘)の成績を残した内川には、左打者の天谷も「話を聞いてみたいですね」と入団を歓迎。ライバルであり、チームメートになれば“共闘”する構えだ。

 来季に向けて、準備は怠らない。オープン戦で3割9分6厘と絶好調だっただけに、シーズンとの落差は激しかった。自身は不調の一因を打撃動作に求める。

 「『右の壁』ですね。左投手が嫌いというイメージはないけど壁ができず、外に逃げる球を打てなかった。あと2カ月で、固めたい。結果を出すしかない。練習からアピールしたい」

 日南キャンプでは野村監督から直接指導を受ける機会も多かった。今季、対左投手は打率2割1分4厘。昨年の3割1分8厘から、1割ダウン。右半身が早く開くクセを修正するなど課題は明白だ。守備でもテーマのスローイングの強化に専念し、総合力アップに必死。来年1月は過去4度、規定打席を満たして3割台に達したソフトバンク川崎と合同自主トレを行う。オフは打撃練習を継続しつつ「ムネリン流」も吸収。来季戦う土台を築き上げる。【酒井俊作】

 [2010年11月22日11時11分

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