ソフトバンクからFA宣言している多村仁志外野手(33)を、世界一軍団サンフランシスコ・ジャイアンツが調査中であることが22日、関係者の話で分かった。12月6~10日に開催されるウインターミーティング後に、獲得に動く可能性もあるという。国内で獲得に乗り出す球団がなく、宣言残留を大きな選択肢として認めていた多村のFA交渉に、新たな動きが出てきた。

 硬直していた多村のFA交渉に新たな動きだ。関係者が「サンフランシスコ・ジャイアンツが多村の調査に乗り出している」と明言した。ジ軍は今季ワールドシリーズを56年ぶりに制覇。今シーズン、実際にジ軍スカウトらが多村のプレーを球場でチェックしており、本格的な調査に入ったとみられる。

 米球界の選手移籍の動きは12月6~10日に開催されるウインターミーティングによって大きく左右される。多村サイドには、ウインターミーティングでの補強によって、獲得へ名乗りをあげる可能性があると連絡が入った模様。一般的に右打者の外野手は補強の動きが遅いため、多村に関しての結論は、12月中旬以降ににずれ込むことは確実だ。

 これまで国内で獲得参戦表明する球団がなく、宣言残留しか道がないのが現状だった。ソフトバンクも独自調査で獲得球団がないと判断した結果、多村に残留するか移籍かの返答期限を設定した。

 ただ、海外FA権を行使する際、ソフトバンクは宣言後も交渉すると約束しており、ここにきてメジャー球団が興味を示したため、今月中と思われる返答期限延長の必要がでてきそうだ。

 球団内では多村残留を望む声も大きくなりだした。王球団会長はこの日「ここ(ソフトバンク)で4年やったのかな。彼にとっても勝手が分かっているだろうし、ここが一番やりやすい場所」と話した。実際には今季1億2000万円(推定)の基本年俸大幅アップを求める多村と、微増を提示する球団との条件面の隔たりは大きい。それでも、新展開が生まれたことで、動かなかった多村のFA交渉で再びテーブルにつく余地はでてきた。

 [2010年11月23日12時17分

 紙面から]ソーシャルブックマーク