竜の“ON”直倫&吉川が24時間熱い仲
竜の若きライバル物語の幕が開いた。中日の選手、スタッフら総勢97人が26日、合同自主トレに向けて沖縄入りした。キャンプ1軍スタートを切る黄金ルーキー吉川大幾内野手(18=PL学園)は、昨季ブレークした堂上直倫内野手(22)との相部屋が決定した。背番号1と3はグラウンド内外で24時間、火花を散らすことになった。
競争はグラウンドだけではなかった。1軍キャンプスタートの黄金ルーキーにサプライズが待っていた。キャンプの運命を左右しかねない宿舎のルームメートに堂上直が決まった。1カ月間も寝食を共にするパートナーが、身近に尊敬する先輩とあって、ワクワク感を抑えられない。
「これまで会話をすることはほとんどなかったけど、人への接し方が優しくてすごく好き。こんな機会はないのでいろいろ聞いてみたい」。
高卒の内野手としてドラフト上位で中日に入団するなど、2人の共通点は多い。背番号も1と3。若くして1ケタの番号を与えられ、将来のチームを背負って立つ存在だ。
堂上直はプロ4年目の昨季、82試合に出場し主力級に成長した。もちろん、吉川が4歳年上の先輩を尊敬することは無理もない。ただ、今回の部屋割りはキャンプ「24時間バトル」のゴング。お互いを競わせるという狙いもあるようだ。
落合監督はこれまでにも「投手心理を勉強してほしい」という意図でルーキーとエース級投手を同部屋にさせるなど、部屋割りに理由を持たせてきた。将来的には確実にライバルになる2人の相部屋。お互いを意識させる環境を、あえて作り上げたとも言える。
チームでも屈指の練習量を誇るのが堂上直だ。一方吉川はこの日の朝、ナゴヤ球場の室内練習場でひっそりと練習して空港に向かった。
「体が鈍らないようにという程度です。大したことはしていない」。
練習を終えて宿舎に帰ってもこの2人なら競うようにバットを振り込むかもしれない。
「沖縄は全くの初めてなのでちょっと心配。とりあえずは雰囲気に慣れることが大事。一生懸命頑張るしかないです」。
18歳にとっては初ものづくしで心細さもある。だが、黙って1カ月間を過ごすつもりはない。弱肉強食がプロの世界。竜の若きライバル物語はもう始まっている。【桝井聡】
[2011年1月27日10時36分 紙面から]
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