<巨人1-4オリックス>◇22日◇東京ドーム
同点の9回2死二、三塁。巨人大田泰示内野手(20)に打席が回ってきた。1点ビハインドで9回裏に突入し、代打矢野の同点打、続く円谷の三振の後だ。オリックス守護神・岸田の直球攻め。空振り、空振り、ファウル、外ボール。5球目は初めて変化球。スライダーに空振りし三振に倒れた。一打出ていれば、サヨナラの場面。だが、守護神の前に、経験の差と若さを露呈した。
チームは延長10回に3失点して負けた。9回のサヨナラ機を逃したことを原辰徳監督(52)は「(9回までに)1点しかとれなかったことが、こういうゲームになったということ。非常に気迫あふれる投球に対し、向かっていかないといけません」。先発朴の動くボールに対し、6回までゴロアウト12個。術中にはまり3安打無得点に抑え込まれたことを最大の敗因と挙げた。途中出場の大田をとがめることは、もちろん、なかった。
8回までの淡泊な攻撃にはない緊迫感があった。試合前、競馬のG1オークスの予想を問われた原監督は「5-5なんて面白いんじゃない?
今日使うかどうか保証はしないけど」と背番55の成長をジョークにして笑った。9回の凡退は、競馬で言えば、まさに最終コーナーの興奮だった。ブレーク中の若武者の凡退は、4万を超えるファンを熱くさせた。【金子航】



