<オリックス2-1横浜>◇5月31日◇京セラドーム大阪

 横浜がオリックス寺原隼人投手(27)に返り討ちを食らい、借金が今季最多の9に膨らんだ。昨季までの同僚の前に打線が沈黙。6回3安打で得点を奪えなかった。昨オフにトレードで放出した右腕に手玉にとられ、尾花監督は「元気なら投げられるよ。ウチでは2年間働いたことがないんだから」と渋い表情だった。

 09年からの2年間は故障離脱を繰り返し、6勝止まりだった寺原の前に、1度も三塁も踏めず。力強い直球とキレのあるスライダー、フォークに翻弄(ほんろう)された。5回の攻撃前に円陣を組んで攻略を図った高木打撃コーチからは「ウチにいる時にああいう投球をしてほしかった」と“恨み節”まで飛び出した。これでオリックス戦の連敗は11に伸びた。今日1日の先発はオリックスから移籍した山本が濃厚。やられたらやり返すしかない。