<阪神2-1巨人>◇12日◇甲子園

 「真の男」にはなれないどころか、ブレーキになってしまった…。巨人の新外国人ジョシュ・フィールズ内野手(28)が、6番三塁で来日初先発した。1点リードの2回無死一塁で迎えた第1打席では空振り三振。1点を追う9回2死二、三塁の好機には、阪神藤川に見逃しの三振。4位に甘んじるチームを救う「真の男」の候補として、6月下旬に緊急補強した元メジャーリーガーは4打数無安打3三振と散々だった。

 初先発で最後の打者。巨人フィールズ、ある意味、持ってる男なのだろう。1点を追う9回。それも一打逆転の2死二、三塁でだ。マウンドは、阪神守護神の藤川。内角直球、外角直球を見逃して2ストライク。3球目。外角149キロ直球を見逃して3球三振に倒れた。甲子園の大歓声にかき消されたが、巨人ファンの「せめて振ってくれよ」というため息が一部で漏れた。日本のストライクゾーンに慣れていないのは無理もない。照れ隠しなのか、強がりなのか。敗者は、笑みをこぼしてベンチに帰った。

 前日、原監督が「助っ人として呼んだ」と言ったように、6番三塁で初スタメン。大きな期待を背負いつつ、4打数無安打3三振と、ブレーキとなってしまった。2回の第1打席だ。先頭の阿部が四球で出塁し無死一塁。10日に四球デビューしたばかりの新外国人に犠打は望めない。安打ではなくても、1つでも先の塁に走者を進めてほしい場面。ボール、見逃し、空振り、空振り。4球で三振に倒れた。

 次打者の小笠原は遊併に倒れ、相手がくれたチャンスはつぶれた。無安打デビューのフィールズは「藤川は、球は速くてコントロールも良かった。日本のピッチャーに関して、勉強することがいっぱいある。もうちょっと頑張らないといけない。言い訳はしたくない。これから勉強します」と、謙虚に反省の弁を話した。

 ただし、打てなかったのはF砲だけではない。スタンリッジに8回3安打に封じられたのが最大の敗因。原監督は「非常に期待感を持たせる雰囲気は持っていますね」と新顔を責めなかった。岡崎ヘッドコーチも「結果はよくなかったけど、今日だけで見切るのは、かわいそう。我慢しているんじゃなく、期待しているんだ」と、今日13日以降も辛抱する構えを見せた。

 巨人の連勝は3で止まった。ヤクルトが勝ったため、今日巨人●、ヤクルト○だと、自力V消滅となる。「助っ人」の呼び名にふさわしい活躍を待つしかない。【金子航】