「4番道」継承じゃ!

 広島栗原健太内野手(30)が26日、3年目の堂林翔太内野手(20)に2時間超の「4番塾」を開講した。次代の主軸候補に、1軍でも通用するため経験から得たノウハウを伝授。今後も、継続してアドバイスしていく考えも明かした。この日、震災復興マッチ日本-台湾(3月10日、東京ドーム)の日本代表にも選出された主砲は、若手を引っ張っていく意気込みだ。

 4番の極意を惜しまずにたたき込んだ。午後から始まったフリー打撃。栗原が打ち終わると、先乗り合同自主トレ初参加の堂林が近寄ってきた。「バッティングを教えて下さい」。後輩の真っすぐな願いを、快く引き受けた。そこから、沖縄市野球場は2人の空間へと化していった。

 「教えて下さいと言ってきたからね、僕も見たことなかったから、打っているところを見て、少しずつ言っていきたい。多くを言うと、彼も混乱するだろうから。毎日の変化を見てですね」

 まずは、ティー打撃からレクチャーが始まった。栗原も見本を見せながら、約45分。1軍仕様の打撃論を注入した。

 「トップが決まるのがバラバラだから、そこらへん。あと、スイングの時に右腰が、ストレッチ(伸びて)して振ること。緩んでいると、手が前に行ってしまう」

 堂林はトップの位置が頭の真横にあり“間”を作ることが出来ていなかった。振り始めるときに、右あばらから腰にかけてのハリがなくなるため、力を伝えきれないという。

 場所を変えて、再びケージ内で堂林が打ち込み始めると、東出も合流した。力強い打球を連発する若手の周りには、人だかりが出来ていた。その後も、マンツーマントレーニングは続き、気付けば2時間を超えていた。それでも、まだ最初の段階だという。

 「彼の感覚もあるし、明日以降見てから。精度を上げていけば『これ』というのが見つかると思う。いいものを持っていますし、ツボに来たときに飛ばす力はすごい」

 「4番」は1日にしてならず。ただ、6年間4番を打ち続けてきた主砲は、将来の主砲候補に可能性を感じている。栗原自身も3年目で1軍デビューを果たした。堂林の飛躍は、右の大砲不足と三塁手というチーム課題を一気に2つ解消できる。そして、次期4番へ-。鯉の伝統をつむいでいく。【鎌田真一郎】