4年ぶりに復活した地獄キャンプで、中日今中慎二1軍投手コーチ(41)が鬼になった。7日、大野、伊藤ら期待の若手投手が参加する愛知・阿久比町での合宿がスタート。「何しとんのや!」、「はよ、立たんかい!」。球場の真ん中で強烈な怒声を浴びせたのは、かつてのエース左腕だった。

 初日は昼からの開始だったが、4時間の練習のうち大半が走りっ放し。ゴロ捕球、アメリカンノック…。最後のダッシュメニューを終えた頃には、周囲は真っ暗だった。今日7日からは午前10時開始。ランチを挟んで計6時間のメニューが待つ。沖縄・北谷にも負けない厳しさだ。同コーチは「このメンバーが頑張らんと先が見えてこない。全員が強化指定選手。まあ、俺が現役やったらやらん練習や」と周囲を笑わした。自らはケガの影響もあり短く太かった現役生活だった。だからこそ鍛える。来季の戦力にそして息の長い選手なれ-。寒空の阿久比で鬼の情熱がほとばしった。