カープ最後の大物?

 がゴールインした。広島石原慶幸捕手(33)が27日、結婚していたことを明かした。お相手は、元タレントの八幡悦子さん(33)。前日26日にオーナーへ報告。松山市内での選手会納会ゴルフに参加し、喜びを語った。すでに婚姻届を提出し、広島市内で同居している。今季はけがに苦しんだ不動の正妻が女房をめとり、来季は定位置もがっちり守り抜く。

 石原が照れ倒した。ラウンドを終えた鯉の正捕手に、結婚に関する質問が多数浴びせられた。グレーの上着に、さわやかなスカイブルーのパンツに身を包んでいた石原は、はにかみながら「もういいじゃないですか。勘弁して下さいよ」とたじたじ。終始、照れ笑いを浮かべていた。

 チームでは30代唯一の独身だった石原が選んだのは、元タレントの八幡悦子さん。前日26日に球団事務所に2人で出向き、松田元オーナー(61)に報告を行った。すでに婚姻届を提出しているが、挙式などは未定。広島市内で新生活をスタートさせており、食事面など生活の中でも変化が起きているという。新たな家族を手にした石原も、心を新たにしていた。

 「もちろん、がんばるという気持ちは変わらないけど、結婚して(がんばろう)というのはある」

 今季は石原にとっては不本意なシーズンとなった。オープン戦で痛めた左手首痛が開幕直後に悪化し、約2カ月の戦線離脱。夏場には右太ももを痛め登録を抹消されるなど、77試合の出場にとどまった。出場試合が100を切ったのは、07年以来5年ぶりのことだった。“サポート体制”も整い、あらためて来季への強い思いを口にした。

 「(全試合出場)そういう気持ちもあるし、ここのところBクラスで、2年続けてクライマックス争いで悔しい思いをしている。最後の踏ん張りが出来るようなチームになればいい」

 石原自身、8月以降の打率は1割台に落ち込むなど、チームの失速に歯止めをかけられなかった責任を感じている。プロ11年でいまだAクラスの味を知らない。来季に向けて、広島市内でトレーニングを継続。ついに手にした伴侶が、勝利の女神になる。石原はもう、1人じゃない。