鬼は~ソトで、福どめは~ウチだ。DeNAは14日、中日を自由契約となったエンジェルベルト・ソト投手(30)の獲得を発表した。年俸変動制の2年契約で、1年目の来季は推定7500万円プラス出来高払い。身体検査終了後に正式契約する。高田GMは「コンディションさえよければ試合をきっちり作れる投手。巨人戦でもいい投球をしているし、巨人に通用する投手はそうはいないからね」と、巨人キラーの左腕として、大きな期待を込めた。

 今年わずか4勝しか挙げられなかった日本一球団に、ソトが“鬼”として立ちはだかる実績は十分だ。中日時代の巨人戦通算成績は、10試合で2勝1敗、防御率2・57。4試合に先発した今季は黒星なし。チーム防御率5・06と徹底的に打ち込まれた相手だけに、頼もしい助っ人となる。

 ブランコに加え、補強ポイントだった先発左腕も獲得した。順調に進む補強だが、高田GMの残る気掛かりは獲得に乗り出している福留。この日、ライバル阪神と同じく日本でプレーする旨の連絡があったことを明かし、「DeNAでやります、ならよかったけどね。これからいろいろと話していくことになるでしょう」と、近日中に再交渉に臨むことを示唆。果たして“福”はウチ、となるか。誠意、熱意を持って福を呼び込む。【佐竹実】

 ◆エンジェルベルト・ソト

 1982年8月20日、ベネズエラ出身。アストロズ傘下2A、メキシカンリーグ、イタリアリーグを経て、11年にテスト生から中日に入団。日本での通算成績は40試合登板(先発20試合)で9勝2敗、防御率1・92。185センチ、96キロ。左投げ左打ち。