キャンプも藤浪流で開幕に100%!

 阪神藤浪晋太郎投手(19)が26日、先乗り合同自主トレのためキャンプ地の沖縄に移動した。高卒ルーキーへの配慮で制限がかかった昨春キャンプから1年。今キャンプでは自分の考えも主張しながら過ごす姿勢を打ち出した。甲子園で春夏連覇を達成した大阪桐蔭3年時のように、自覚たっぷりの独自調整で2年目開幕を迎える。

 堂々としていた。冷静さは変わらないが、藤浪は1年前に比べ余裕が出てきた。飛行機の搭乗前には6歳年上のドラフト5位山本に歩み寄り、スマートフォンを手に談笑する姿も。この1年間で「チームの顔」に成長した右腕は、2年目のキャンプに向け、調整法も自分で主張しながら取り組むことを表明した。

 「(投手コーチとは)まだ話していません。希望はしっかり伝えたい。今年に関してはそんなに制限をかけられないので、自分でしっかり制限をかけながら、やるときはやりたい」

 1年目の昨季は球団が「プロジェクトF」を立ち上げ、藤浪のオーバーペースに目を光らせていた。今年は違う。すでに中西投手コーチは「2月1日には投げられるように。1年目のようなことはない」と指令済み。昨年は第3クール、2月10日に初めて捕手を座らせて投球したが、調整ピッチは大きく変わりそうだ。

 春夏連覇の大阪桐蔭では「全部自分に任されていた。(監督からの指示も)全然なかった」。高校生の藤浪はすでに、自分流の調整にたどり着いて結果を残した。昨年春季キャンプでは最多で2日連続だったブルペン入りも「高校の時はそれ以上もありました。必要に応じてですが、体と相談しながらですね」。独自メニューでは当然、3連投以上も想定している。

 年明けからは鳴尾浜で5度、ブルペン入り。昨季は多投しなかったチェンジアップ、ツーシームを本格的に投じるなど仕上げている。江夏豊以来46年ぶりにセ・リーグ高卒新人として2桁勝利。それでも常々「野手のみなさんに助けられてきました」と話すなど浮かれる様子はなかった。19歳ながら自覚は十分。シーズン開幕に100%合わせるかとの問いに、はっきりとした口調で答えた。

 「そうですね。去年はチームの方針もあった中だったけれど、今年は(自分で)そうしたい。今の自分の感性、感覚を大事にしていきます」

 見つめる先は3月28日からの開幕巨人戦(東京ドーム)。通過点の沖縄を自分の歩みで踏みしめ、ピークに達する。【松本航】

 ◆藤浪の13年キャンプ

 2月1日に首脳陣や200人以上のファン、中日・広島の偵察部隊を前に、ブルペンで30球を投じスタート。6日間の第1クールで4度ブルペン入りした。10日には初めて捕手を座らせる本格投球。11日にもブルペン入りし2連投となった。12日に中西投手コーチが「2連投はいいけど、3連投はあかんと言っている」とストップ。キャンプ終了まで3連投はなかった。実力が試される立場ながら、初実戦もキャンプ終了後の3月2日の練習試合オリックス戦(安芸)だった。