<DeNA6-12阪神>◇6日◇横浜

 2勝目を挙げた若虎が空席となった第6の男の座を手にした。阪神の2年目、金田和之投手(23)が10日の広島戦(甲子園)に先発することが6日、濃厚となった。ここまですべて中継ぎとして23試合に登板。6月17日にプロ初勝利を挙げるなど2勝無敗で防御率2・84。二神、秋山ら候補が脱落していくなか、右腕に白羽の矢が立った。

 この日の価値ある好救援で先発をたぐり寄せた。4回から登板し、2回1安打無失点に封じた。140キロ台後半の直球は打者の手元で動き、芯を外した。2勝目を挙げる好投にも「結果としてゼロで抑えられたのでよかったです。準備はしていたし、大丈夫でした」と表情を変えずに振り返った。

 中西投手コーチは試合前から「5回までいけば、勝ちパターンをつっこめる」と、にらんでいた。6回以降は安藤、加藤に福原、呉昇桓も待ちかまえている。鶴が3回で降板し、消化できなかった2イニングをゼロで抑えた意味は大きく「金田が大きかった」と評価した。

 金田はロングリリーフ要員として待機しており、スタミナ面も不安はない。想定外続きの投手陣の救世主となれるか、虎のカネやんへの期待は大きい。