阪神中村勝広GM(65)が27日、ドラフト上位候補に挙げている東農大北海道・風張蓮投手(4年=伊保内)を北海道苫小牧市で初めて直接視察した。北海道6大学リーグの優勝がかかった一戦に先発した右腕はネット裏で7球団が見守る中、旭川大を相手に5回2/3を投げて4安打1失点。最速148キロで6三振を奪った。

 中村GM

 下半身がどっしりしていていい。低めのコントロールが素晴らしい。短いイニングだったら、もっとスピードも上がってくると思う。先発でも中継ぎでも両方いける好投手。上位(指名)候補です。

 7球団の中で最多の4人態勢で見守った中村GMは、その投球ぶりを絶賛した上で上位指名候補と認めた。担当の葛西スカウトも「2巡目終わった段階でいなくなってる可能性がある。それくらい他球団も評価してると思う」と話した。球団関係者によれば、外れ1位の可能性を検討するほど評価は高いという。

 風張は試合後に「今日は60点くらい。自分の投球をして結果を残せば、評価もついてくると思う。神宮を決めてプロに行けるよう頑張ります」と高い目標を掲げた。チームも4-1で勝ち優勝が決定。10月4日の北海道地区代表決定戦(対道都大)に勝てば、明治神宮大会出場が決まる。

 ◆風張蓮(かざはり・れん)1993年(平5)2月26日、岩手県九戸村生まれ。長興寺小3年から野球を始め九戸中では2年夏からエース。伊保内では2年秋、岩手県大会1回戦の花巻南戦で17三振を奪い、注目された。甲子園出場経験なし。東農大北海道入学後は1、3年時に全日本選手権出場。最速151キロ。185センチ、82キロ。右投げ右打ち。