CS初戦はルーキーに託す!
広島ドラフト1位の大瀬良大地投手(23)が今日11日、CSファーストステージ開幕試合の阪神戦(甲子園)に先発することが濃厚となった。6日のレギュラーシーズン最終戦に先発したエース前田を2戦目に回し、1年目で10勝をマークした新人で先勝を狙う。今季限りで辞任する野村謙二郎監督(48)は、集大成の決戦に臨む。
大瀬良が大一番の先陣を切る。開幕前日はマツダスタジアムの全体練習に参加し、前日9日に引き続いてエース前田と全く同じ調整を披露。ショートダッシュの距離から移動のタイミングまで、すべての動きを合わせ、陽動作戦を貫いた。最後まで登板日を明かさず、CSに向けての一般論として「すごく大事な試合になる。思い切って、ぶつかって勝てるようにしたい」と笑顔で話した。
前田はシーズン最終戦となった6日巨人戦に先発し、8回118球を投げた。チームの勝ち上がりを考えれば、いきなり中4日でCS初戦に向かわせるリスクは確かに高い。そこで大瀬良に白羽の矢が立った模様だ。プロの壁にぶち当たりながらも1年間ローテーションを守り抜き、2ケタ勝利に到達。「大舞台は嫌いじゃない。マウンドに立つ以上、目立ちたいという気持ちの方が強い」。今季阪神戦は8試合先発で3勝3敗、防御率3・80と五分の成績。甲子園では3試合2勝1敗、防御率3・92という数字以上に「マウンドが投げやすい」と好印象を持つ。
大役を任せてくれた野村監督は既に今季限りでの辞任を表明した。その指揮官は練習後、「緊張とか力みとか出てくるとは思うけど、レギュラーシーズンの後半にできなかった戦いをできるようにしたい」と冷静な語り口ながら、鋭い視線のまま、広島を離れた。6日巨人戦に敗れ、初の本拠地CSを土壇場で逃しての3位。そんな重苦しいムードは、主力級が出場した8日のフェニックスリーグのロッテ戦で4本塁打を含む計20安打13得点で大勝し、吹き飛ばした。「宮崎で試合ができて良かった。(シーズン終盤は)なかなかタイムリーが出ていなかったけど、ヒットもたくさん出たしね」と出陣の準備は整った。
バッテリーの要である石原、セットアッパー一岡、さらに九里が今日11日に出場選手登録され、再び陣容は戻りつつある。野村監督は「張り切ってやってもらいたいね」。30年ぶりの日本一へ、まだまだ戦いを終わらせない。
◆CSの主なルール
ファーストステージは3試合制、ファイナルステージは6試合制。シーズン上位球団の本拠地で開催する。ファイナルステージはシーズン優勝球団に1勝のアドバンテージが与えられる。延長戦は12回まで。引き分けを除いた勝ち数が同じ場合はシーズン上位球団が勝者。セは引き分け以上でステージの勝ち上がりが確定した場合、その時点でコールドゲームとなる。予告先発はパだけが実施する。



