だ、だ、だ、大丈夫!?

 今日11日開幕のCSファーストステージ(S)広島戦(甲子園)に先発濃厚な阪神ランディ・メッセンジャー投手(33)が10日、全体練習に“遅刻”した。開始時間を勘違いした模様で、1人静かに汗を流した。負けられないCSへ向け、リラックスは十分?

 昼男頼むで~。

 待てど暮らせど、メッセンジャーは姿を現さない。故障か、アクシデントか…。ざわついたまま、全体練習は終わりを迎えた。今日11日の広島戦に先発濃厚で、シーズンを引っ張ってきたエースだ。離脱となれば大きすぎる痛手となる。心配する声に、和田豊監督(52)が口を開いた。新喜劇ならひっくり返る、前代未聞の理由だった。

 和田監督

 完全に(練習が)1時からと思っていたみたいよ。携帯がつながらなくて。電源切ったみたい。連絡がつかなかったからね。来てちゃんと(練習をやっているから)ね。

 和田監督は続投要請の直前、音信不通のメッセにヒヤヒヤしていたはずだ。そのメッセは午前11時からの開始時間を、午後1時からと勘違いしていた。体調に問題はなく、午後0時40分ごろに通訳を引き連れて、ユニホーム姿で甲子園室内練習場へ消えた。約30分間汗を流すと、上機嫌のまま出てきた。調整はしっかり行い、登板へ問題はなさそう。とんだドタバタ劇だった。

 そのくらいリラックスしている証拠か。メッセは以前にも「直前になったら気持ちを入れるよ。あんまり早くから考え過ぎても良くないからね」と話していた。何はともあれ、決戦前日での勘違いは、コイ退治のプラスにとらえるしかない。黒田ヘッドコーチも「アクシデント?

 そんなわけないやろ」と説明した。

 残してきたデータを信じる。デーゲームでは今季7試合6勝無敗で、防御率0・67。圧倒的な投球に加え、広島戦に絞れば2試合で2勝、1完封と好相性。CSは昨季2試合目に登板し、6回途中2失点で敗戦投手になった。シーズン後に語った「悔しい思いをした。もちろん自分が投げるべきだと思っている」。その言葉を信じたい。一夜明ければ、笑える過去になってますよね?【池本泰尚】