今秋ドラフトの目玉・亜大の東浜巨投手(21)が26日、沖縄・東風平(こちんだ)球場で行われた沖縄電力との練習試合に先発し、3回2安打1失点とまずまずの投球を見せた。昨秋リーグ戦後に右肘を痛めて以来、約4カ月ぶりの実戦登板。東浜は「ストライク先行でテンポよく投げることを意識した。フォームがバラバラで納得いかない面もあったけど、初投げにしてはまとまっていたと思う」と振り返った。

 ネット裏にはヤクルト、ロッテ、オリックス、ソフトバンク、広島の5球団のスカウトが視察に訪れた。ヤクルト斉藤スカウトは「打者を見て要所要所でいい球を投げていた。先発完投型」と神宮のスターに改めて太鼓判を押した。雨でグラウンドが悪かったこともあり最速は135キロ止まり。それでも手元での伸びる直球やスライダーのキレは良く、チェンジアップも含めて低めに集めた。

 右肘痛で投球練習できない間は、筋力トレと食事で体重6キロ増(78キロ)に成功した。「ケガ防止と連投のため。体を強くしてエネルギーを大きくしないと」と話した。増量してもバランスのいいダルビッシュの下半身の使い方をお手本にして、1日100球以内の球数制限を設けてフォーム固めを行っている。

 今後は3月5日のパナソニック戦(大阪)で3回登板予定。4月1日のリーグ戦開幕へ向け、亜大・生田監督は「順調にきている。全く心配していない」と話した。【鳥谷越直子】