<プロレス:安田忠夫引退興行>◇4日◇東京・後楽園ホール◇1112人

 プロレスラー安田忠夫(47)が、引退興行を行った。曙とのシングル、大谷晋二郎と組んでの高山善広、鈴木みのる組戦、天龍源一郎との一騎打ちと、3試合に出場。メーンの天龍戦では、天龍に足4の字固めを決められたところを、セコンドについた一人娘のタレントAYAMIからタオルが投げ込まれて敗れた。

 安田は大相撲出身。93年に新日本プロレス入りし、プロレスラーになった。総合格闘技のリングにも上がり、01年大みそかの猪木祭りではレバンナに勝利後、娘をリング上で肩車して一躍、お茶の間でも有名に。この日の興行でも、試合後に娘を肩車してリングを去った。「娘が『もう(引退して)いい』って言うから、いいのかなと思う。2度と日本のリングには上がらない」と宣言した。今後はビザが発給され次第、ブラジルに渡り、現地の子供に相撲を教えるという。