<プロボクシング:WBC世界スーパーフライ級タイトルマッチ12回戦>◇5日◇大阪府立体育会館◇観衆6130人

 同級7位名城信男(29=六島)が王座返り咲きに失敗した。同級王者トマス・ロハス(30=メキシコ)に0-3で判定負けした。辰吉丈一郎らと並ぶ国内最多タイとなる史上4人目の3度の世界王座獲得はならなかった。

 名城は3回まで、身長で約8センチ、リーチで約12センチ上回るロハスの懐に果敢に飛び込み、インファイトに持ち込んだ。終盤もロープに詰め、気迫で圧倒する場面もあったが、メキシカンらしい柔軟なディフェンスと多彩なパンチを繰り出す王者を捕らえきれなかった。「やりにくさはなかった。パンチも怖さはなかったけど、ロハスのディフェンスがうまかった」と悔しげだった。