WBC世界フェザー級王者長谷川穂積(30=真正)が初防衛戦でメーンを務めるトリプル世界戦の会場変更が24日、発表された。東日本大震災の影響を考慮、日程は4月8日のままで、会場を東京・両国国技館から神戸・ワールド記念ホールに移し、興行収益の一部を義援金にする。

 兵庫生まれで16年前の阪神・淡路大震災を知る長谷川には、今回の震災は他人事ではない。「津波の映像を見ると、まるで映画のようで…。遠い場所での出来事とはとても思えない」。日程変更はないため、幸いコンディショニングに問題はない。「ボクシングを見て、被災地の方が一瞬でも笑顔になってくれたら」と熱い思いで戦うつもりだ。