<ドラゴンゲート:東京大会>◇14日◇東京・後楽園ホール◇2350人

 望月成晃(41)が吉野正人(30)を下し、5年5カ月ぶりにオープン・ザ・ドリームゲート王者となった。この試合は3月20日の両国大会で行われる予定だったが、東日本大震災で延期に。「心が折れそうになった」という望月だが、体重を落としコンディションを維持して試合に臨み、最強ハイキック、顔面への三角蹴りと得意の蹴りで畳み掛けて吉野を下した。試合後は「あいつらに対抗するユニットを作ろう」と10人以上のユニットでドラゴンゲートマットを席巻している巨大ユニットブラッドウォリアーズに対抗する新ユニット結成を提案。吉野は「面白そう」と前向きの返答だったが、望月は「まだ人数足りないな」と、もうひとつのユニットKAMIKAZEにも合流を呼びかけた。KAMIKAZEは首を縦に振らなかったが、望月は「オレと戦った上で答えを出せ」と答えを保留させた。ベルトを腰に巻いた望月は「初めてシングルのベルトを獲ったのもWARの後楽園で、海野レフェリーだった。偶然とは思えない」と感慨に浸り「最年長のオレが歴史をひっくり返す」と闘龍門時代から続く複数ユニット抗争に終止符を打ち、2大軍団時代へ自信を見せた。