<スターダム>◇14日◇新木場1st

 RING◇観衆317人

 ワンダー・オブ・スターダム王者・愛川ゆず季(29)が安川惡斗の挑戦を退け、5度目の防衛に成功した。

 9月30日に決勝を行った「5☆STAR

 GP」覇者の愛川が唯一、黒星を喫した相手が惡斗だった。保持する白いベルトへの挑戦を要求していた相手を挑戦者に逆指名して実現した一戦だ。

 ミドルキックで流れを引き寄せようした愛川だが、逆に蹴り足をキャッチされて劣勢になった。惡斗の惡トーンでカウント3ぎりぎりのダメージを受け、苦しい展開が続いた。観客の「惡斗」コールの中、コーナーへ上った相手を、愛川はYKブルーで迎撃。だが、相手に足をつかまれ、前戦で敗北を喫した惡斗ロックへつながれる。このピンチを何とかカウント2で返すと、フィッシャーマンから、YKブルー、YKイエロー、ダメ押しのYKブルーと3連発を決め、惡斗の息の根を止めた。

 「このベルトはグラレスラーの象徴として守り続けたいと思います。安川選手はデビューしたのも私より後で、この間のリーグ戦でも負けてしまったので負けられないという強い気持ちがありました。ここは絶対完勝して力の差を見せつけないと思いました」と振り返った。

 また、あらためて12月24日の後楽園大会で高橋奈苗のワールド・オブ・スターダム王座へ挑戦することを表明。団体最高峰への最初のハードルを越えた。