WBC世界スーパーバンタム級王者西岡利晃(33=帝拳)が、11年ぶりのサウスポー対決を右で制す。5度目の防衛戦を9月か10月に、同級1位レンドール・ムンロー(30=英国)と行うことが1日、帝拳ジムから発表された。自分と同じサウスポーの最強挑戦者撃破へ向け、王者は都内で始動した。

 西岡にとってサウスポーとの対戦は99年8月以来23試合ぶりで、世界戦では初めて。21勝(9KO)1敗の戦績を誇るムンローは「テクニシャンで打たさない」(浜田代表)強敵だが、西岡本人は「ガードがしっかりしていて手数が多い」と実力は認めた上で「サウスポーは苦手にしていません」と自信を見せた。「右をどう使うかを話しつつアドバイスしていきたい」と葛西トレーナー。右のパンチに磨きをかけてハイレベルなサウスポー対決を制するつもりだ。

 開催地は「日本か英国で五分五分。交渉中」(同代表)だが、西岡は「英国でもいいし日本ならなおいい」と意に介さなかった。「周りから言われるので自覚はしています」という「日本人エース」の称号に恥じない一発回答を、5度目の防衛戦でも見せるつもりだ。【浜本卓也】