日本のエースになってもWBC世界スーパーバンタム級王者西岡利晃(34=帝拳)の心はぶれない。27日、サウスポーの同級1位ムンロー(英国)との5度目の防衛戦が10月24日に東京・両国国技館で行われることが発表された。

 4連続KO中の西岡は、都内での会見で帝拳プロモーション浜田代表から「次KO防衛すれば5連続。プレッシャーをかけながら狙っていきたい」と“KO要請”。西岡は意気に感じつつも「ボクシングを極めるつもりで取り組んできた結果がKOにつながっている。今回もその気持ち」と言い切った。

 日本人初の「ベストKO賞」受賞でも心変わりはしない。28日、WBC主催のボクシングの祭典「王者たちの夜」出席と受賞のため渡英。「世界的に評価されうれしい」と喜ぶ一方「KOは狙ってできるものじゃないと思っています」と哲学が揺らぐことはなかった。「挑んで勝つ」。いつもどおり、西岡に油断も慢心もない。