西前頭筆頭で9勝目を挙げて、12年秋場所以来3年ぶりの小結復帰が濃厚となった栃ノ心(27=春日野)が結婚することが24日、分かった。相手は、母国ジョージアの高校時代から付き合っていたニノさん(28)。今日25日に故郷へ帰国し、婚姻届を提出する。

 栃ノ心の実家とニノさんの家は1キロも離れていない近所。「学校も一緒だし、彼女のお父さんとは柔道をやっていたころから、めっちゃ仲がいい」。角界に入ってからも、インターネットを使ってテレビ電話ができる「スカイプ」で連絡し合った。帰国したのは4年前の11年が最後。13年名古屋場所で右膝の靱帯(じんたい)を断裂する大けがを負った際も、支えとなったのは彼女の存在だった。

 結婚を後押しした師匠の春日野親方(元関脇栃乃和歌)は「写真でしか見ていないけど、背が大きいらしい。発奮材料があるから、頑張らないと」と話していた。ニノさんはMRI(磁気共鳴画像装置)の技師として働いているが、結婚後は日本に住む予定。この日、誉富士にもろ差しを許しながら豪快な上手投げで倒した栃ノ心は「無事に終わって良かった。これで帰れる」。心は早くも、婚約者の元に飛んでいた。