大相撲で来場所の幕下転落が確実視され引退が決定的な元関脇、西十両11枚目の若の里(39=田子ノ浦)が8月の夏巡業に参加することが28日、日本相撲協会関係者の話で分かった。

 巡業終了まで進退の表明も先送りとなる。

 夏巡業では8月19日に八戸市、20日に七戸町と地元青森県で2日間開催される。関係者によると、故郷での興行に参加し、巡業を最後の花道にすることを希望している。現役関取として全日程に参加し、取組にも入るという。

 名古屋場所で若の里は4勝11敗に終わり、千秋楽の26日に「幕下で相撲を取るつもりはない。肩の荷が下りたし、現実を受け入れる」と引退を示唆していた。

 夏巡業は8月3日の岐阜市からスタートし、29日まで20日間、17会場で実施される。