横綱白鵬(31=宮城野)が、自身の持つ最多記録を更新する36度目の優勝を飾った。

 横綱日馬富士(31=伊勢ケ浜)を突き落としで退け14勝1敗。左膝や両肘痛などもあり、横綱昇進後最長となる3場所連続で優勝を逃していたが、ようやく4場所ぶりに賜杯を抱いた。

 ただ、内容は左に変化する注文相撲で、優勝インタビューでは拍手や声援とともに、ファンから厳しいヤジも浴びた。白鵬は「変化で決まると思わなかったので。本当に申し訳ないと思います」と涙を流しながら謝罪する場面もあった。

 年1回のモンゴル相撲で6度優勝の父ムンフバトさんと同等になる36度目の優勝でもあり「いろいろこみ上げてくるものがあったんで。重ね重ねですね。ケガもあるし、やっと父、オヤジと並んだというね。その中で重なりました」と涙の理由を語った。