大相撲の新横綱稀勢の里(30=田子ノ浦)の新しい三つぞろいの化粧まわしが2日、大阪市内で開かれた部屋の激励会で初披露された。

 中央の横綱は「赤富士」に、独り立ちした「鶴」が飛来するデザイン。露払いには、景勝地の田子の浦の上を2羽の鶴が舞う姿が、太刀持ちには幼い鶴が3羽飛ぶ姿が描かれている。

 親鶴2羽と、生まれた3羽の子どもの鶴が、成長してやがて独り立ちして日本一の富士山をもしのぐ横綱に-との願いが込められた。

 岐阜県関市の室町時代から続く刀匠「藤原兼房」の25、26代親子によって製作された新しい太刀も披露され、稀勢の里は「このような素晴らしい化粧まわし、そして太刀をいただき、本当にありがとうございます。今後はこの化粧まわし、この太刀に恥じぬような成績を残し、また皆さまにいい報告ができますように頑張りますので、これからも応援のほどよろしくお願いします」とあいさつした。