AKB48高橋みなみ(24)が、9日放送のNHK「クローズアップ現代」に生出演。テーマ「私たちは“内向き”ですか?~若者たちは今」について、将来への不安や今の気持ちをストレートに語った。

 この日のテーマは、次世代を担う若者たちの声にスポットを当てた内容ということで、AKB48の総監督として300人以上の若者たちを束ねる高橋がゲストとして登場した。

 日本の行く末を若者たちが不安視しているという映像が流れ、これについて尋ねられた高橋は「私自身も将来への不安はやはりあります」「50代60代になった時にどういう風に日本がなっているのか、戦争は起きていないだろうか、年金はもらえるのだろうか、そういった不安はやっぱりあります」とストレートに気持ちを語った。

 また、今の若い世代について「自分のことを言葉にするのがすごく苦手だと思います」と私見を述べ、メンバーについても「SNSが普及しているので、メールだとすごくキチンとした考えを持っているんですがリアルになるとみんな手を挙げないんです。誰かが言ってくれることを待っているという状態なんですが、1対1でご飯に行ったりすると、『私はこんな思いを思っているんです。実はこういう夢があるんです』という感じで個々には熱い気持ちを持っている子が多いなと感じます」と分析を交えながら自分の言葉でしっかりと話した。

 さらに、将来は役に立つことをしたいと思いながら出来ないかもしれないという不安を持つ若者リポートについては「私もアイドル活動をしているんですが、何が人のためになっているのか、どういうふうになっているのかがわからない時期がありました。でも東日本大震災があって、AKBとして月に1度訪問活動をして、その時にかけられた『ありがとう来てくれて、みんなみたいな若い子が来てくれると活気づくよ』という言葉に『アイドルという活動は誰かの為になっているのか』と自信につながりました」と秘話も明かし、「誰かが認めてくれるというのはやはり嬉しいですね」と素直な気持ちを述べた。

 最後に、若者が声をあげていいんだという場をどうやったら広げられるかと聞かれ、「自分の学生時代にそんな場があったかといえば、なかったなと感じます。大人が『みんなで話してごらん』という場を作ってあげることも大事かなと思います」と語っていた。